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海洋深層水のここが解らない

■海洋深層水の利用
(富栄養特性の利用)

Q17:海洋深層水を海に撒くと、豊富な栄養塩のために赤潮が発生するのではないでしょうか?

A17:汲み上げた海洋深層水を海に撒いた場合、直ぐに拡散・希釈されてしまい、栄養塩を有る程度の濃度が海域に保持することは困難です。日本周辺海域には、海洋深層水が表層に湧き上がる局地性湧昇域が形成され、有る程度の栄養塩濃度が維持されています。このような海域では、主に珪藻類の植物プランクトンが出現し、これを餌として動物プランクトンが増殖し、次に魚類が増えるという関係が知られています。一般に、海洋深層水が表層に湧出する湧昇海域は、下層からの栄養塩類の供給により好漁場になっています。世界の海の魚類生産の50%が、湧昇海域で行われているという報告もあります。一方赤潮とは、汚染海域で有害な植物プランクトンが増えて漁業被害が出るようなことを指しています。富栄養という言葉の内容が、かなり異なっているのです。

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