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海洋深層水のここが解らない

■海洋深層水の利用
(清浄特性の利用)

Q19:海洋深層水を水産養殖に利用していると聞きますが、具体的にはどう利用しているのでしょうか?

A19:水産養殖分野での利用としては、冷水性魚類の飼育、深海性魚類の飼育、清浄な飼育水による種苗生産等があげられます。気温が高い地域で冷水性の魚類を飼育するためには、大量の海水を冷やす必要がありますが、養殖の場合にはコストが高くなるので現実的ではありません。そこで、海洋深層水が取水できれば、その低温性を利用して冷水性魚類の飼育が可能となります。深海性魚類の養殖は、ほとんど行われておりませんが、少数の実験例はあります。深度数100mに棲んでいるメダイの陸上水槽での養殖実験では、表層水を冷やした海水では長生きしなかったのですが、海洋深層水では稚魚から始めて卵をもつ段階まで(約5年)成長しました。深海性魚類の飼育にとって、水温だけでなく水質も重要であることが分かりました。次に、水産種苗生産では、感染症によって、魚が死ぬという問題があり、これを克服するために清浄な海水が求められています。多種類の魚類の種苗生産が海洋深層水を利用することで、良い成果をあげています。

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