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海洋深層水の水質特性

 私たちが日常海水浴や潮干狩りなどで親しんでいる内湾や沿岸域の海水、そして沖合域や外洋域の表層の海水にくらべると、海洋深層水には下記のような1.富栄養性、2.清浄性、3.低水温性、4.水質安定性等の優れた特性がいろいろあります。

  1. 富栄養性
    • 親生物元素(栄養塩型元素)、とくに植物生長に必要な硝酸塩、リン酸塩および珪酸塩等の無機栄養塩に富んでいる。
    • 海洋深層水中の親生物元素の組成比が生物体中の元素組成比に類似している。
    • 生物に必要なほとんどの元素が存在する。
  2. 清浄性
    • 水質を悪化させる粒状態および溶存態の可分解性の有機物が少ない。
    • 濁りの原因となる懸濁物量が少ない。
    • 疾病などを引き起こす病原菌や細菌類が少なく、また有害な寄生虫や付着生物が少ない。
    • 内分泌かく乱物質(環境ホルモン)などの有害な人工汚染物質が少ない。
  3. 低水温性
    • 周年を通して水温が低い。
  4. 水質安定性
    • 海水として無機化が進んでおり、水質が物理、化学および微生物学的に安定している。
    • 水質の変動(年較差や日較差)が小さく、周年ほぼ安定している。

参考文献
中島敏光(2002年):「21世紀の循環型資源・海洋深層水の利用」、緑書房、79−85頁.